人狼とは推理ゲーム|遊び方を徹底解説

人狼ゲームとは、各プレイヤーが村人陣営と狼陣営に別れ、自分の陣営の勝ちを目指す推理ゲームです。
奥深い頭脳戦が人気で、ゲームで勝つためにはコミュニケーション能力や相手の裏をよむ思考力などが必要になってきます。

人狼ゲームのあらすじ(クリックで開く)

とある平和な村に、人間の見た目をした人食い狼(人狼)が現れます。

昼間は村人が全員起きているので、さすがの人狼も多人数には勝てないため村人のふりをして紛れ込んでいます。

しかし、村人が寝静まった夜になると人狼は村人の誰か1人を食い殺してしまいます。

そのため、昼間の時間で村人たちは村に紛れ込んだ人狼を探しだし、処刑する必要があります。

ただ処刑すると言っても、人狼は人の見た目をしているので、誰が人狼か村人にはわかりません。

ですが、村には村人と人狼の他に、人狼かどうかを見分ける能力をもった”占い師”や、人狼の味方をする”狂人”など、様々な能力、特徴をもった人がいます。

村人たちは彼らの話す情報を元に誰が人狼かを暴きだし、村から人狼を排除するため毎日1人ずつ処刑していきます。

人狼を処刑して平和が訪れるのが先か、それとも村人が全滅してしまうのが先か、両者の生存を賭けた戦いが今はじまる。

この記事では人狼ゲームの遊び方を実際のセリフ付きで解説していますので、最後まで読んでもらえればルールを知らない初心者の方でも遊べるようになります

遊ぶための道具と人数

  • 【道具】ランダムに配役を決めれる物
    (トランプなど)
  • 【人数】約5人~
    (特に人数制限はありませんが、少な過ぎると駆け引き要素がほぼ無くなります)

ゲームマスターと役職

人狼ゲームを遊ぶには、
ゲームマスター(GM)と呼ばれるゲーム進行役(1人)と、役職を得る人(残りの人)が必要です。

GMだけが唯一、誰が何の役職なのか知ることができます。

6人で遊ぶ場合、構成は以下の通り。

  • GM:1人
  • 役職を得る人:5人

初心者にオススメの配役

配役には様々な種類があるのですが、人狼ゲームに慣れるまでは以下の配役で遊ぶことをオススメします。

【村人陣営】

【狼陣営】

採用する役職が決定したら、役職をランダムに抽選するため、GMが残りの人にトランプやカードなどを配ってあげましょう。

例えば、あらかじめ配るカードを選び、
「トランプの1を持っている人は村人、ジョーカーを持っている人は人狼です」
などをGMが言い、役職を得る人は誰がどの役職なのかを分からないようにしてください。

【人狼】役職一覧

ゲームの進め方

人狼ゲームの進め方は、画像の通り昼と夜のターン制で行います。

昼間は全員で話し合い、投票で処刑する人を1人決め、処刑された人はその場でゲームから除外されます。
(処刑することを”吊り”と言います。)

夜は誰を食い殺すかを人狼が1人決め、人狼に襲撃された人は夜が明けると同時にゲームから除外されます。
(人狼が2人以上の場合も、一夜で1名のみ襲います。)

注意
除外された人はその時点でプレイヤーから観客に変わります。
死人に口なしなので、議論に参加することもできません。

また、占い師などの能力者は夜のターンに能力を発動します。

勝利条件

村人陣営:人狼を全員排除すると勝利

狼陣営 :村人陣営の人数が人狼の人数と同数以下にすると勝利

(人狼は村人陣営との人数差の不利が無くなると、昼間でも襲ってくるため同数以下になった時点で狼陣営の勝ちとなります)

実戦の流れをセリフ付きで解説

この記事では上記画像の役職で解説していきます。
(役職に決まりはないので、自由に調整してみてください)

まず初めにGMが

  • トランプの1を3枚
  • トランプの2を1枚
  • ジョーカーを1枚

上記を混ぜた計5枚を配ります。

GMの人は下のようなセリフを言いましょう。

GM

今から役職を抽選するためトランプを配ります。1を引いた人は村人、2を引いた人は占い師、ジョーカーを引いた人は人狼です。引いたカードは他のプレイヤーに見せないようにしてください。

ここでカードを配り終えたら、ゲーム1日目の夜がやってきます。

1日目の夜のターン

GM

みなさん顔を伏せてください。

全員が顔を伏せたのを確認したら次のセリフを言います。

GM

人狼の方は顔を上げてください。

GMが役職確認をします。
また、人狼が2人以上いる場合はお互いが人狼であることをここで知ります。

GM

人狼の方は顔を伏せてください。

人狼が顔を伏せたことを確認したら次のセリフを言います。

GM

次に占い師の方は顔を上げてください。

ここで、占い師の初日占いを採用する場合は次のセリフを言いますが、採用しない場合、次のマーカー線のセリフは飛ばされます

GM

占いたい人を指定してください

占い師は占う1人に指をさします。
GMは、その人が”人狼”か”人狼以外”かをジェスチャーで伝えましょう。

ポイント

ジェスチャーの例→キツネサインは人狼、グッドサインは人狼以外
(あらかじめ顔を伏せる前に、ジェスチャーの意味を伝えておきましょう。)

GM

占い師の方は顔を伏せてください。

1日目の夜はこれで終了となります。

2日目の昼ターン

GM

夜が明けたので皆さん顔を上げてください。この村には人間の見た目をした恐ろしい人狼が潜んでいます。その人狼を処刑するために今から〇分間の議論をし、処刑する1人を多数決の投票で決めます。それでは、話し合ってください。

ここからプレイヤー同士の議論の時間が始まります。

議論の制限時間をあらかじめ決め、時間がきたら処刑する人を投票で決めます。
(議論の制限時間は3~5分がオススメ)

GM

制限時間が来たので、ここからの発言は一切禁止です。今から処刑する1人を投票で決めてもらいます。全員同時に、投票する人を指さしてください。

プレイヤーは投票する人に指を指し、投票数が一番多いプレイヤーを処刑となります。

ポイント
指をさす投票だと、誰が誰に入れたのかプレイヤーは知ることができますが、紙に書く投票方法だと知ることはできないので、より深いゲームができるかも知れません。

ここで投票数が複数人で同数となった場合、色々な対処方法があります。
(オススメは4番の方法です。)

  1. 決選投票:同票だった人達は投票せずに、残りのプレイヤーが再投票する。
  2. 弁明付き決選投票:同数だった人達に1分間弁明してもらい、残りのプレイヤーが再投票する。
  3. 他のプレイヤーで再度議論:同数だった人達以外で再度議論をする。
  4. 全員で再度議論:全員でもう一度議論をする。

どうしても決まらなければ、じゃんけんなどの運で決めましょう。
そして、処刑される人が決まったら次のセリフを言います。

GM

本日処刑される人は〇〇さんに決まりました。〇〇さんは今後一切ゲームについての発言はできません。

ここで生きている人狼が0人になった場合、村人陣営の勝利です。

GM

この村から人狼はいなくなりました。よって村人陣営の勝ちになります。

人狼がまだ生き残っている場合、夜のターンにいきます。

2日目の夜のターン

GM

恐ろしい夜がやってきました。皆さん顔を伏せてください。

ここで全員が顔を伏せたのを確認したら、次のセリフを言います。

GM

人狼の方は顔を上げ、襲撃したい人に指をさしてください。

人狼は顔を上げ、襲撃する1人に指をさします。

GM

人狼の方は顔を下げてください。

人狼が顔を伏せたら次のセリフを言います。

GM

占い師の方は顔を上げ、占いたい人に指をさしてください。

占い師は顔を上げ、占う1人に指をさします。
GMは指定された人が人狼か人狼以外かをジェスチャーで伝えます。

注意
もし占い師が死んでいたとしても、このセリフは言う必要があります。
なぜなら、言わなければ能力者が死んだことがプレイヤーに分かってしまうからです。
能力者の発動ターンは必ずセリフを言うようにしましょう。

これで2日目の夜が終わります。

3日目の昼のターン

GM

夜が明けたので皆さん顔を上げてください。昨日の夜に襲撃されたのは〇〇さんでした。〇〇さんは今後一切ゲームについての発言はできません。

そしてまた、2日目の昼のターンと同じことを繰り返し、どちらかの陣営が勝利になると終了します。

以上が人狼ゲームの流れです。
この記事の解説ではシンプルな役職しか入れていませんが、ここに色々な役職が混ざってくることで、より情報量が増えて盛んな推理ゲームになってきます。